水族たち

2021/2/6

うちの双子が Switchの『あつまれ どうぶつの森』にハマり、毎日釣りをしているらしく、日に日に魚の名前を覚える。「ママ、スズキって知ってる?」と聞かれた時は「どの鈴木さん?」と聞き返し、「魚だよ!」と怒られた。ふむ、これは水族館に連れて行ったら面白そうだな。そう思い、すぐに実行に移した。おにぎり弁当を作り、水筒を持って、意気揚々と三国へひと走り。開館と同時に入ると、人はまばらでどの部屋も貸切状態。ゆったりと水の中で泳ぐ水族たちがこちらをみている。いや私がみているのか。双子も大はしゃぎで、「マンボウだ!きめぇ!」「カワウソきゃわいい〜」などと思ったことを条件反射のように口走っている。長男はふれあいゾーンに興奮し、ウナギやエイの背中のヌメヌメを撫でたり、イセエビやカニの甲羅に触れて「俺触った!」と雄叫びをあげている。次男はイルカショーに驚きながらも「なんかイルカってぬいぐるみの方が可愛いね」と切なげにしていた。毎回、水族館や動物園に来ると思うのだけど、人間をこんなふうに展示したら、どんな区別になるんだろうか?私はどこに入るのかな?雑多な机が置かれた部屋が用意されそこに入って仕事をする様子をみられるのかな?「オンナ/30代後半/かく人/福井に生息」透明な体をもつクリオネや真っ黄色に毒をもつカエル、群れをなすイワシ…。だとしたら、水族たちの方がよほど個性的な身体と性格を持っているような気がするな。もっと伸び伸びやっていいんじゃないの?人間さん。