ペン先

2020/12/24

絵を描くために、Gペンを使ってみることにした。インクをつけて、線を描いてみる。ペン先がぶりぶりと揺れ、太くなったり細くなったり定まらない。まっすぐな線、丸、波。私の筆圧が強すぎて、ペン先が割れることもある。インクをつけたのに、うまくのらないこともある。それでも、下書きから輪郭を掘り起こしていくのは、彫刻のようにも思えてきて、このあたりかな?こっちかな?と探り探り描いている。描ける人は、そんな迷いもないだろう。私の線はまだまだふらついていて、力加減がわからない。今は、その感覚を忘れないように、一つ一つの線をゆっくりと、時には勢いよく描いてみる。ガリガリと音を立てて、紙の上を走らせるこの時間がいつまでも続けば良いのにと思っている。