メンドウナコト?

2021/1/1

年が明けたら初詣。小さな頃から、0時のタイミングに家族で「明けましておめでとう!」を言い合い、暗い夜道を走りながら、百八つの鐘をつき、神社の階段を登ってガランガランと手を合わせてきた。そのワクワクはいまだにあって、どんなに吹雪いていても出かけたいのが正直なところなのだが、誰もが同じ気持ちというわけではないことを、家族のメンバーが変わることで知るようになる。15時過ぎ、雪が落ち着いたことを見計らって、「さぁ、初詣に行くよ!」と言うと、「メンドウクサイ」の一言が返ってくる。意地になって子どもたちを引っ張り出して、さあさあと車に乗せ、いつもの神社に向かう。もちろん寒い。人が大勢いて、待つ時間もある。あたたかいうちの中でゲームができるのと比べれば、全くメンドウナコトに違いない。だけどさ。去年のこと、今年のこと、いっぱい考えて、いろんな人生を抱えた人とすれ違って、おみくじ引いて一喜一憂して、美味しいおやつを買って、またあたたかい家に帰るなんて、こんなに素敵なこと、ないじゃないかい?メンドウナコトのその先を、これから思い描けるようになってくれたら、と願ってやまない。