図工準備室の窓から

2020/12/30 読書記録

図工準備室の窓から
窓を開ければ子どもたちがいた
岡田淳
偕成社
2012年

作ることを好きになること
あの人やるな、と思えること
自分もやるぞ、と思えること

図工が嫌いだった。
自由にできなくて、うまくできなくて、
悔しかったからだと思う。

でも、岡田さんの本を読み進めると、
元々こういうことだったよね。
そうだよね、うんうん、よかったよかったと
安心の気持ちが湧き上がってくる。

今は作ることが大好きで、それを生業にしている。

読み終えると、トイレの奥から「は〜い」と呼ぶ声や
「ええやろ」という得意げな顔や
「ははは、迷子や」と笑う姿が
しみじみと立ち上がってきて
「作る」の周辺になんと豊かな感情と会話があるのかと羨ましくなる。

だけど、それは私のまわりにもあるはずだ。
そこに気づくこと。見渡すこと。
それがまた、作ることにつながっていくのだろう。

あ、そやあれつくろ。ってな具合に。

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もぐらちゃんの本棚からお借りしました。
岡田さんの物語も読んでみたいし、アーサー・ランセムも読んでみたいと思いました。